(この報告は、プライバシーを配慮しながらも、仲間達がどのようなことで悩み、
どのように対応しているかを共有出来ればという思いでまとめています。)
1月、2月と勉強会が続きましたが、この日は久しぶりに分かち合い中心
で、6人の参加の例会となりました。
<分かち合いで話題に出たこと>
当事者が入院中の対応
6人の参加者のうち3人が入院中の当事者に関わり、同じ入院中でも
抱える問題は色々なのだなと知り、自分の問題の視点が変わったり、
今後の経過を聞くことが自分にとって手助けになると感じる時間でも
ありました。病院に面会に行っても他科の病院とは違い、他の家族と
の接触はなかなか無く、兄弟姉妹の立場では尚更かもしれません。
・親亡き後の外泊先や地域サービスを入院病院の周辺で探そうと考
ている。
・救急医療の3カ月が過ぎて転院をしなければならない。
・本人が望む要求と病院の判断(管理)が合わずその間に立って対応
に困惑している、逆に、本人が何も語らないためにどう対応したらよい
かわからない。
・症状が安定せず多剤多量の悪循環から抜け出せない
1人暮らし・・・年齢と共に加わる問題
「接触欠損パラノイド」についての話題提供がありました。
もともと発達障害があったと推測され、しかし今まで統合失調症と診断
され治療されてききた方が、減薬しても症状が安定しないで中で、この
診断名が話題に出て来たようです。
これは「誰かが家に入ってくる」という幻覚をもとに不安を訴える心因性
の妄想のことをいい、進行すると、ものを盗まれた(盗られ妄想)、体に
危害を加えられた(体感幻覚)などと訴えるようになるとのこと。
侵入者は特定の人物ではなく漠然としていて「幻の同居人」の影に怯え、
ひとり暮らしの非痴呆の高齢女性によく見られる症状で、入院したりホーム
に入居したりすることで解消されることも多く、人との接触が欠損していたこ
とが原因と考えられています。
しかしながら、発達障害にしろ統合失調症にしろ、人との関係を結ぶこと
が難しい状況では、単にグループホームや入院が良いとも言えず、難しさ
は変わらない??とも。
当事者との苦しい関係について
(例会で出たこのテーマですが以下はブログ管理者の経験から勝手に書いてみました。)
支援していて、いつの間にか「問題のある相手」と「助ける自分」との関係
がとても苦しい状態になってきている。当事者からの要求に対応するのが
大変で自分と相手の生活が離れていても常に切り離せない、相手が安定
してくれないと自分が安定できない。いつも、「困った人」であると同時に
「可愛そうな人」という2つの姿の狭間に振り回されてしまう。(例え障がい
があっても)相手が背負う責任と私が担う責任があって、それが混同して
しまいがち?!だから「私がなんとかしなくちゃ」という思いが苦しくなる。
(ブログ管理者は痛感、混乱中!?)
たとえ当事者が安定しなくても、ひいてはどのような状況でも、そして支援
しつつも、兄弟姉妹は出来るだけ「自分の人生を生きる」、これは例会でも
言われることですが、実際はどうしても巻き込まれてしまい易い。
今回「共依存」という言葉が仲間から出ましたが、ここでは詳しい意味は
触れませんが、この問題は当事者と兄弟姉妹の「ほどよい関係・距離」
を考えるために今後もテーマに上がって欲しいなと勝手ながら感じてい
ます。
<その他>
今後も例会で自分たちが知りたいこと、学びたいことを出し合いました。
グループホームの見学、さらなる後見人活動の実際、地域訪問活動な
どが出て、さっそく次回の例会に向けて検討中です。