11月16日(日)の例会報告 

当日は勉強会の講師で上尾市にある生活支援センター「杜の家」の児玉さん
が分かち合いの時間から参加されて計8人の参加がありました。
分かち合いでは以下のような話題が出ました。
★昨年からきょうだいに後見人が付いたが、自分が忙しくて対応出来ない
時も後見人が定期的に外出、買い物に一緒に行ってくれて、自分が居
なくなっても大丈夫かなという体験をした

。
★長期入院していて薬の量も多く、本人も外の世界に出る意欲がなく残念
に思っていたが、病院のケースワーカーや主治医と面談して相談した
ことがきっかけで、その後近所のスーパーに一緒に行くようになった。
ただ毎週病院に行っているのでちょっと負担になってるが

。
★障害年金が今までと同じく更新されるかと本人が不安になって元気が
なかったが無事更新して元気になった(障害年金は2級からお金が出る)

。
★退院後、自立訓練施設を厭がり実家に戻ったきょうだいが居るが、親に
「他人を巻きこんで解決してね」と話している。支援センターにも相談し
認定も受けている

★色々な人に入ってもらって自立への支援プランを立てつつある。
色々な支援スタッフの会議をしたところ。
まずは今まで親と行っていた通院を他人と一緒に行くことになった。
これまでも作業所や月に2回の料理作りには参加している。
ただ、内科的病気で手術が必要なのにその病院では(精神科の病気
の人は)対応出来ないと言われて改めて病院探しをしなくてはならない

。
★母親もきょうだいも共にホームヘルパーと訪問看護を受けている

。
★入院が長くなりつつあるがどんどん悪くなっていて気が重い。
救いは主治医とざっくばらんに話が出来ること。主治医もこの思いを
共感してくれると感じること

。

この後、児玉さんから皆の話を受ける形で会話形式で勉強会の時間と
なりました。最初に児玉さんから、日頃わかっているつもりの家族の思
いを改めて考えさせられたと言って頂き、支援者に思いを伝えることも
大事な事なのだなと、日頃の思いを慰められつつ新たな思いがしました。
以下が話題に出た事の一部です。

「杜の家」では24時間体制のグループホームを新たに作った。
かなり手厚い体制での運営。月最大7日までの短期入所が
可能。親御さんが元気なうちに経験してもらいたい。
たまたま利用者さんの土地家屋をリフォームして利用する形。

病院から地域に帰るという「退院移行支援事業」を病院の関係者が
残念ながらよく知らないという実態がある。また「本人が退院したいと
思うこと」が合意として必要だけど、多くの人は「外に出るのが不安、
生きて行けるのかという思いで「退院したくない」と言っているのであっ
て、けっして「退院したくない」と思っている訳ではなく、そこのところを
理解して支援する必要があるのに、そこをなかなか配慮されない。

「精神科病棟転換型居住系施設の是非について

主治医との関わり方で、減薬を願っても埒が明かない場合は、
支援センターのワーカーが入ることではどうか。
等々・・・
今の日本の精神医療、福祉がまだまだ貧しいとしても、児玉さんのような
方の存在は、とても心強く感じられました。私たち兄弟姉妹も困っているこ
とを色んな形で伝えていく必要がやはりあるなぁと思いつつ、そのために
は自分自身がどこかでエンパワメントされないとなぁとも思ったのでした

。