ちょっと小話

ブログ担当Kの

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「主治医面談 45分」

久し振りに兄の主治医と面談しました。
7年の長期入院になろうとしている中で、5人目の主治医になります。

最初の主治医はおっとりした感じの女性医師で、質問には答えてくれるものの
(主に減薬の可能性について)会話はあまり展開せず、あっという間に終わり
いつもモヤモヤした思いで終わりました。

次の先生もまた女性医師でしたが、兄が最も症状が激しかった時に担当となり、
激しい自傷を親身になって心配してくれていることや、私が面会に行くたびに
兄と付き添って一緒に売店に買い物に行ってくれたり、ゆっくり私の質問を聞いて
頂いたりと、その姿勢に私自身はとても助けられました。

次に担当した先生は院長先生でしたが、面談を希望しないまま担当が変わり、
次の4人目の主治医の面談の時から、私1人ではなくて誰かと行こうと決めて、
夫と2人で会いましたが、ここでちょっと新鮮だったのは、主治医はパソコンを
持って入って来て、私の質問に過去のデータを確認しながら、時にそれを
見せながら話をしてくれたことでした。減薬についてはリスクがあるという
言い方で、頭から否定しない感じもよかったし、何よりも、同じテーブルについて
一緒に考える、という可能性を感じました。ちなみに私も夫も面談しながらしっかり
メモは取りました。

そして今回の5人目。あまり期待してガッカリしてはいけないと思いつつ、また夫と
2人で出掛けましたが、主治医は今回もパソコンを持って入って来て、今度は最初
から最後まで、パソコンで記録を取りながら?私たちの質問に丁寧に答えてもらった
という印象で終わりました。その医師は「お兄さんが幻覚は良くならなくても自傷他害     
はよくなっている今、このまま長期に入院するのもどうなのかと思っていました」と言
っていました。一方でこれまで繰り返されてきた激しい症状の中での減薬の難しさや
新しい治療の選択肢について話をしてくれました。

更に医師からは初めて「担当のケースワーカーに話をしておきます」という言葉を
聞きました。退院後の生活、という視野を入院患者の多くの主治医は持っていない、      
と正直なところ思っていたから、これも新鮮なことでした。

面談時間45分、兄の状態は変わらなくても、何かが変わっていく可能性を感じた
45分でした。

       

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