統合失調症 勉強会の報告

去る3月10日、さいたま市保健福祉局保健所精神保健課による統合失調症の家族教室 Zoom勉強会に参加しました。

 一言に「統合失調症」と言っても症状は人さまざまです。
 今回は、大きく3つに分けられたプログラムの中から、「家族の接し方」に関するプログラムは日ごろ当事者と接する皆さんのお役に立てる情報になるかと思いました。
 その中であげられた「本人と接する時の10ヶ条」を記録しておきます。

  講師
  埼玉精神神経センター 精神保健福祉士 伊藤先生
  「家族の接し方」

「本人と接する時の10ヶ条」

 ① 批判なしに、じっくり聞きましょう

   ・まずは、本人の話を聞く
   ・症状に伴う話
     → 否定せず、最後まで話を聞き、返答
   ・本人の気持ちを受け入れた上で返答
     → 例:〇〇ということ?辛いよね・・・

  point 妄想などの症状を否定せず、本人の気持ちに寄り添う

 ② 具体的に、はっきりと、端的に伝える
  
   当事者はあいまいな表現を理解することが苦手です。
   混乱したり誤解を招くことがあります。
  
  point1 抽象的な伝え方は本人が混乱するので具体的に手短に話す(頼み事をする時など、1度に複数のことを頼まないで、1つずつ頼む)
  point2 処理能力が低下しているので、やり方を言葉で伝えず、初めての時は一緒にやりながら説明してあげる

 ③ 一人前の大人として扱う
 
  「障害者」だからと子ども扱いすることにより、反発が生じることがあります。

 ④ 叱るより、多く褒めましょう
 
  できないことばかりに目が向いてしまいがちです
  できることを伸ばしていく視点を持ちましょう

 ⑤ 批判・過保護・過干渉に気を付けましょう
   
   家族の感情表出は、あっさり、おっとりが良いです
   高すぎる感情表出(高EE)は、本人の予後を悪くします

 ⑥ 高望みをしない
   
   家族の期待が大きいと、プレッシャーを感じます
   家族の期待に応えられないと自信を失ったり、場合によっては家族を恨んだりします

 ⑦ 目標を大切にしましょう
   
   多くの人は、将来の目標を抱きます
  「働きたい」「学校で再度学び直したい」などの目標を達成するためには何が必要なのかを考えましょう

 ⑧ 本人が興奮しているときは、待ちましょう
  
   時間が経つと冷静になることがあります
   距離を取ることも大切です

 ⑨ ルールを決めましょう
   
  浪費やワガママ、生活の乱れなど、度が過ぎる程の逸脱した行動を認めることがあります。
  そのような時は、本人の調子が良い時に、ルールを決めましょう

  point 前頭葉機能が低下するので、ワガママになりやすいのです

 ⑩ 再発サインを理解しましょう
   
  睡眠障害・生活の乱れなど悪化の兆候を見つけましょう


          以上、家族としての接し方の心得10ヶ条でした☆彡

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