医)宙麦会ひだクリニック 見学会の報告
当会から3名、東京兄弟姉妹の会から参加頂いた2名の方と一緒
に5名で千葉県流山市にある、ひだクリニックに見学に行ってきました。
「当事者研究」、「ミーテイング」、「べてるとも交流がある」、「あの
向谷地さんの息子さんがいる」など、事前のキーワードは頭に入って
いたものの、実際にお話を伺い、「家族当事者研究」、「ミーテイング」
に参加し、そして会社として運営しているカフェでお茶を頂いて、なに
よりも当事者が「病気の人」ではなく、「普通の人」「生活する人」として
私たちの隣で話し、一緒に笑い、一緒にご飯を食べ、気持ちを話す隣
人としての姿に、今まで自分の兄弟に抱いていた重み、暗さは、あれ
は何のせいなんだろうと、改めて考えさせられる体験となりました。では
病気が軽い人が通っているから?と思いきや、ひだクリニックに通いな
がら1人暮らしをしている方、64人のうち、10人の方は重度な方とのこ
確かにここを利用する方の平均年齢30代半ば、という若さもあるかも
しれませんが(でも70代の方もいるとのこと)、何よりも自分の病気のこと
薬のこと、細かいところでは診療報酬の仕組みまでしっかり学ぶプログラ
ムがあり、薬の選択を含めて自分のことは自分で選択する、それを支援
する仕組みがここにはある、ということ、そしてさらに薬に頼るだけでは再
発を避けるのは難しく、その人固有のストレス過敏さをどう対処していくか
を、「当事者研究」や「SST]で仲間に意見を貰いながら自分で考えていく
という、生きる力を付けて行く、そうした場であることが、あの、大らかな、
ユーモアもあり、笑いもある、時にシビアな言葉も自由に飛び交う、「場」
副院長の木村さん(看護師)の、「とにかく一言でも話すことが大事」
「スタッフは簡単に相談には乗らない」 「魚が欲しい人にすぐ魚を上げる
のではなく釣り方を一緒に考える」 「苦労や失敗をしながら生きる力を身
に付けていくこと」 「スタッフは特別なことはせず皆(当事者)に任せてい
「任せる」って簡単なことのようでいて、今の時代は「失敗をしないため」に、
実はとても難しくなっていることのような気もしますが、病気に限らず、人が
成長する、生きる力を育むためには、本当はちゃんと失敗や苦労を経験す
ここのデイケア、ナイトケアは、他で受診していても主治医の許可があれ
ば利用出来るとのこと。また、定期的に一年を通して開いている家族教室
やその他のプログラムも、当事者がここに受診していなくても、家族だけで
も参加出来るようなので、興味のある方、兄弟姉妹のことで気持ちが重くな
この日、副院長の木村さんと共に案内してくれた高橋さんは、認定ピアス
ペシャリストであり、㈱MARSという、ひだクリニック関連の、出版、企画、
ビデオやDVD作成、就労支援事業、訪問看護、清掃業務などを請け負う
会社のピア支援課長とのこと。彼女の元気でパワーのある姿からも、元気
を貰った気がしました。
一日掛かりの見学会でしたが、大阪の家族会から参加されていた方とも
知り合い、当事者の方のさまざまな言葉や笑顔や話に触れた、一日とな
りました。
これまで見学会を調整してくれた仲間たち、元々ひだクリニックの情報を
下さった東京兄弟姉妹の会の仲間、一緒に参加した仲間たちに感謝です。
ひだクリニックのHP http://www.hida-c.com/ivent.html
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